かわのほとりのオープンカフェ りにゅーある | とってもきまぐれなオリジナル漫画。とっても素敵な不定期更新(^-^;

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Posted by OKさんたろう on  | 

初めて手を握った日 その六

平穏な時間が流れていた。

旅行の後はお互いの生活もあり、暫く会うことはなかった。

そして半年が過ぎようとしていた頃。

風の便りに聞いた話は自分にとってかなり衝撃的なものであった。

「彼女また入院なんだって」

また入院?

手術で取りきれなかった腫瘍が大きくなったらしい。

それって・・・

もともと腫瘍は良性で命に関わる事ではないと聞いていた。

その時初めて気が付いた。

私は悪く言えば騙されていたのだ。

周りの人間は知っていたようだ。

大人の事情?

しかし、誰もが悪意で私を騙したなどとは思っていない。

霹靂

自分が当事者でもそう言っていたであろう。

またあの辛い日々がやって来るのか。

想像したくもないほどの重くて暗い時間だ。

私は彼女が不憫でならなかった。

もう嫌だ、いつまで不毛な時間を繰り返すのか。

そんな事を考えていたら気が遠くなってしまって、思考能力も失せて
しまった。

そして先に見えていた希望の光が消えようとしていた。

それだけははっきりと見えていた。

消えてしまわないよう両手で風を遮った。

彼女も同じ思いであったに違いない。


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