かわのほとりのオープンカフェ りにゅーある | とってもきまぐれなオリジナル漫画。とっても素敵な不定期更新(^-^;

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けもフレコス パンダはマリュクさん。

けもフレコス マリュクサンパンダ300

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初めて手を握った日 最終話

最終話


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初めて手を握った日 その六

平穏な時間が流れていた。

旅行の後はお互いの生活もあり、暫く会うことはなかった。

そして半年が過ぎようとしていた頃。

風の便りに聞いた話は自分にとってかなり衝撃的なものであった。

「彼女また入院なんだって」

また入院?

手術で取りきれなかった腫瘍が大きくなったらしい。

それって・・・

もともと腫瘍は良性で命に関わる事ではないと聞いていた。

その時初めて気が付いた。

私は悪く言えば騙されていたのだ。

周りの人間は知っていたようだ。

大人の事情?

しかし、誰もが悪意で私を騙したなどとは思っていない。

霹靂

自分が当事者でもそう言っていたであろう。

またあの辛い日々がやって来るのか。

想像したくもないほどの重くて暗い時間だ。

私は彼女が不憫でならなかった。

もう嫌だ、いつまで不毛な時間を繰り返すのか。

そんな事を考えていたら気が遠くなってしまって、思考能力も失せて
しまった。

そして先に見えていた希望の光が消えようとしていた。

それだけははっきりと見えていた。

消えてしまわないよう両手で風を遮った。

彼女も同じ思いであったに違いない。


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初めて手を握った日 その五

当家と一番付き合いのある親戚の協力のもと、予定や計画を
練った。

極力疲れないよう近場で楽しめる場所を選んだ。

参加者は三家族、総勢10名。

候補地はいくつかあったが、土地勘のあるつくば方面がいいだろ
うということになった。

夕食に誘ってから数か月が過ぎていた。

カジュアルな服装で現れた彼女は整形とリハビりでほぼ元通りの
表情を取り戻していた。

短かった髪の毛も伸びて、そこに違和感はもうなかった。

終始笑顔で周囲をほっとさせていた。

筑波山周辺を観光し、山腹にある旅館へ。

発案者なので司会を私が務めた。

余興も何もないのでビンゴを用意してあった。

早速夕食中にゲーム開始である。

そしてなんと一等賞に彼女が当選!

賞品は自分がロジャースで購入したチープなインスタントカメラである。

それでもとても喜んでくれた。

この時の笑顔は一生忘れることはできないだろう。

周りの人間もこの偶然におどろいていた。

「よかった、これだけでも来た価値はある」

その後も楽しい宴は続いた。

もう何も恐れることはないのだと思えたこの日。

翌日は筑波山神社でお参りした後にロープウェイで山頂へ。

その五

季節は初秋、少し色付いた楓がそよそよと風になびいている。

山頂からは関東平野が見下ろせた。

彼女は早速昨晩当たったカメラを持ち出し、撮影に勤しんでいた。

しかし、こんな日々が続くと思っていたのは自分だけであったのだ。


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初めて手を握った日 その四

入院中に整形を一度施し、退院したのは数か月後のことであった。

退院一週間を過ぎた頃に自宅に電話を入れてみた。

会ってくれると言ってきた。

自宅は車で10分ほどの近所である。

幸い親戚は半径10Km以内に何人もいたのだ。

扉を開けるとすぐそこのキッチンに彼女は座っていた。

髪の毛はまだ伸びておらず、ボーイッシュな感じであった。

やはり顔は多少の違和感は隠せなかったが、真正面を向いて
私の目を見て話してくれた。

「こんなんなっちゃった」

「あと何度かの整形とリハビリでだんだん良くなるみたいだけれど」

寂しげに呟いた。

「もう帰ってきてから外にも全然出ようとしないの」

母親がそう言っていつものなみなみと注いだコーヒーを手渡して
くれた。

「ええ~、そりぁダメだよ」

「いずれ元に戻るんだから今からそれもリハビリのひとつだよ」

「そうだ、今から食事に出よう」

思いつくままそんなことを言ってしまった。

最初は迷っていたが、二人で食事に出る事となった。

挿絵2

丁度夕食の時間。

車を走らせ国道沿いの「肉の万世」へ。

病気の事、これからの事、恐らくいろいろ話はしたが覚えてはいない。

食事中彼女がポツリと呟いた。

「もういいの、私は年の離れた子持ちのおじさんでも結婚できれば」

「何言ってんだよ、彼氏は?」

思わず口に出てしまった。

「もう会わないって言ったの、そしたらもう来なくなったわ。」

別れたという事なのか。

「そうだ、今度家族で旅行に行こうよ、企画するけどいいかな?」

「ええ~、いつ頃?」

「そうだな、その髪の毛が前のように伸びた頃。」

「そうね、いいかもね。」

半分冗談で言ったこの企画が数か月後に実現するのである。


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